2023.08.26

エドワード・ヤンの恋愛時代が4Kで劇場上映すると聞き、急いで予約して鑑賞。相手には正義を求めるくせに自分は簡単に裏切ったり、登場人物みんな身勝手すぎるけど人間ってこんなもんだよな…と思わせられる。いつだって人は傷ついて傷つけられて生きてる、なんて不器用で孤独な存在なのでしょうか…と思うなどした。群像劇の中でハッとするほど美しい構図が突然現れたり、かと思いきや滑稽な演出で爆笑させてたりするからほんとにエドワードヤン最高!!!!やっぱり群像劇最高!!!のデカ感情になりながら真顔で劇場を出た。その後高円寺へ移動したが事前情報なしで行ったため到着した瞬間に人の多さに唖然。祭りの音がそこかしこから聞こえてくる中で五明さんと宮野くんの展示を立て続けに見た。

カーシェアグルメドライブの書籍は絶対買いたかったので入手できたのが嬉しい。装丁も可愛くて、家のどこに飾ろうか悩む。五明さんに似顔絵を描いてもらったが、人にまじまじと顔を見られることがあまりないので謎の照れが発動してしまい、久々にコミュ障の自分が顔を出した。あと五明さんの眼力がヤバすぎて心を全て読まれた気がして少し怖くなった。久々にたくさんお話しできてホカホカの気持ちに。宮野くんは展示の全体感としても今回が1番いい気がするな…と思ったら本人もそう思ってたらしい。牛を逆さまにした火防のお守りがあるということを知らなかったのでコンセプト自体もめちゃくちゃ興味深かった。単純に描写力もメキメキあがっていて、昔と変わらず努力の人でほんとに素晴らしい。油絵をいつかやってみたいなと思った(思うだけである)。

展示見た後に1人で高円寺をフラーっと歩いていると祭りの雰囲気にのまれそうになる。誰かとくる祭りは浮き足立つけれど、1人で行く祭りは楽しいよりも寂しさが勝つな…とまあまあしっかりめに孤独を自覚したところでお酒飲みたすぎる…となり、バーが出店してるモヒートがあったので注文した。モヒートが万物の酒の中でいちばん美味い!!と思うほど好きなのだが、この店のはめちゃくちゃ本格的な出来で飲んだ瞬間喉が爆踊りした。初めてモヒートうまいなと思ったのは4年前にパリの飲食店で飲んだ時で、その店はこれでもかというぐらい大量にミントが入っていた。この店も負けじと異常な量のミントの入りよう。しかもバーテンダーがそのミントを親の仇を取るかのように手で叩いていて、その状況がおもしろくてちょっと笑いそうになったけどこらえた。

モヒートをガブ飲みした途端、突発的に全ての感情が大爆発するという最悪な酔い方をしてしまい、突然号泣し始めるというメンヘラムーブをぶちかましまして、バーの店主さんからの痛いほどの視線をバチバチに感じながら(マジでもう二度と酒は飲まん…)という1ミリも信憑性のない禁酒宣言を脳内でした。バーの店主さんから「お茶飲んだらなんとかなるから…」という謎の慰めの言葉と共にお茶500mlを頂戴し無事に元気になった。赤の他人に優しくお茶を差し出してくれるバー店主の方に、無限にいいことがありますように…。突然爪がツヤツヤになったり、特に何もしてなくても肌ツヤがよくなったりしますように…と祈りながら、お礼を言って帰宅した。

今日も心配事が多すぎて全然寝れないけど、前にたまたま行った四ツ谷駅キャプテン翼の主張が強すぎることを思い出してガバガバ笑ってられているのでまだ大丈夫なはずだ。

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てかこれ何回見ても面白いから絶対記事で書く!

 

帰省

体調の優れなさ(主に咳と腰痛)と気力の無さがピークを迎え、例年より早く母の実家に帰省することにした。今は仕事をしていないから時間は無限にあるし、のんびり実家でくつろぐのは個人的に名案だった。

久しぶりに兄や従兄弟と再会。畳でゲームしたり広い食卓を囲って皆で食事をすると、小学生の頃に戻ったような気がしてしまう。あの時から随分大人になったな〜とふと思ったが、相変わらず無口な従兄弟とゲームが達人級に上手い兄を見ていると、なんも変わってないな とも思う。

従兄弟は2人兄弟で、兄の方は結婚し2人の子供がいる。従兄弟の兄はお盆になると家族で遊びに来ると、おのずと私が子供の相手をすることになる。東京で大人とばかり接している私は、普段の生活で子供と遊ぶ機会などほとんど無い。なので毎年接し方に戸惑っている。

子供は5歳の女の子と3歳の男の子。特に女の子はよくしゃべるし、なんとなくムードメーカー気質なところがあるようだ。「昔のあんたにそっくり」と母の姉に言われたが、確かに自分に重なる部分がある気もする。

ほとんどない幼少期の記憶を辿ると、母親に真剣に話しかけてみても「はいはい」と聞いてるんだか聞いてないんだかよくわからない返答ばかりだった。自分が話しかけても大人に適当にあしらわれることに、子供ながらに腹が立っていた。「大人になったら子供の話もちゃんと対等によく聞く大人になる!」と強く誓っていた。

しかし、大人になった今になるとわかる。子供は永遠に喋りまくるし、体力は底なしだ。彼らのペースに合わせているとどんどん疲れてくる。自己防衛のためにに適当にあしらわざるを得ない。気づけば女の子の問いかけを「はいはい」と受け流している自分がいる。。

帰省した瞬間に「結婚」や「出産」という言葉に出くわす機会が増える。それは独身の私にとって少し腰がひけることだ。幼児がいる家族と親世代の夫婦らといっぺんに接しているが、今のところどちらにも憧れることはできない。母は父と大喧嘩真っ最中だが、それでも「結婚はいいものよ」と言う。

都会では薄まりつつある(?)結婚という幸せの形や、性別役割分担の意識がここでは色濃く残っている。まだ5年しか生きていない子供がすでに色塗りの時に「女の子はピンクで男の子は青やで」と言っているのに面食らう。親や親戚には、会話の節々から私が将来誰かと結婚して子供を産むことを望まれているのを感じる。そんなことは気にする必要はないとわかっていても、脈々と受け継がれる(古来の)価値観が高い壁のような形で目の前に現れている気がした。そんな出来事に少し怯みつつもツイッターのTLをみて安心する、ということを繰り返す。ツイッター最高。

帰省したら心穏やかになり色々と作業が捗るかなと思っていたが意外とそんなことはなく、ただ思考停止している毎日のような気がしている。ただ食べて寝て遊んで散歩するを繰り返し、、これでいいのかと思いつつも、ここまで堕落できるのは今だけかもしれないと思うので徹底的にダラダラしようと思う。